あなたも泣きませんか?
新任の松田先生の3歳児クラスは、3学期になってやっと落ち着いてきました。松田先生は、担任として、子供たちを一生懸命教育してきました。お友達を叩く子には、真剣になぜいけないのかを話しました。毎朝、登園してくる子供たちを一人一人笑顔で迎えて抱きしめました。松田先生の愛情によって、子供たちは大きく成長しました。
ある日、松田先生は、クラスのみなちゃんが転園する事をお母様から聞きました。松田先生は、その日まで、みなちゃんが楽しく幼稚園で過ごせるよう、心を使いました。
いよいよ、その日が来ました。みなちゃんのお母様も、「本当はこの幼稚園から移りたくはないのですが・・・」と言って泣いておられました。松田先生は「みなちゃんなら、今度の幼稚園でもきっと大丈夫ですよ」とお母様を慰め、笑顔で門まで送り出しました。
門で立って、「元気でね、みなちゃん!」と挨拶をしてお母様とみなちゃんが駐車場まで歩いて いくのを見送っていた松田先生の耳に、はるか向こうの駐車場からみなちゃんが、「まつだせんせーい!だいすきだよー!」と大きな声で言った言葉が聞こえてきました。今まで寂しさを我慢していた松田先生は、こらえきれず、泣き出してしまいました。
子供たちは、先生が心をこめて愛していけば、必ずその愛情に応えてくれます。一生懸命育てた子供たちが立派に成長し、卒園する時も、担任した先生方は必ず泣きます。
嬉しくて。感動して。
幼稚園の先生とは、「感動を人生のエッセンスにする仕事」です。
あなたも、幼稚園の先生になって泣きませんか?私たちと一緒に。
青木幼稚園
園長 森岡さつき